転職Q&A

応募書類を作成し、企業に応募する

面接を経て内定を獲得する

計画を立てる

在職中の転職活動と、退職してからの活動、どちらが良いですか?

退職後の転職活動は再就職まで期間があいてしまったり、金銭的に苦しくなるなどの高いリスクを伴うこともあるので、多少時間的制約があっても現在の会社に勤務しているうちに転職活動を進めることをお薦めします。仕事をされていると面接時間の調整も難しいことがありますが、企業によっては土曜日や平日でも遅い時間に面接をして貰えるケースもありますので、採用担当者に相談してみるのも一つの方法です。休日・有給等も利用し、計画的に選考のスケジュールを立ててみましょう。
もし、退職後に活動するのであれば、経済的に不安になることがないよう事前に計画を立て、効率良く活動できるようにしましょう。予定より転職先が決まるまで時間がかかることもきちんと想定しておくといいでほう。また、失業期間が長くなると面接時に理由を問われることもありますので、なぜ退職してから転職活動をすることになったのかという点について、きちんと理由を答えられるようにしておく必要もあります。

現職を退職をして転職活動をしようと考えていますが、費用はどの程度用意しておけばいいでしょうか?

基本的には退職してからの転職活動は避けるべきかとは思いますが、急な事情で退職せざるをえないといった場合や、現職が忙しすぎて全く転職活動が出来ないという状況の方もいるかもしれません。転職活動において発生する費用は次の通りです。

1- 生活費
生活費は、今までの生活を振り返り1ヶ月のおおよその費用を割り出して、転職活動にかかる月数分を想定するとよいでしょう。転職活動は、平均2~3ヶ月でみておくといいでしょう。
2- 面接交通費
交通費は、面接回数や訪問会社数などから概算しましょう。面接は1社平均2~3回程度を目安に。転職先として検討している地域が今お住まいの地域でない場合、面接を受けるのに新幹線や飛行機を利用する、ということも有り得るでしょう。こういった交通費も基本的にはご本人負担として考えておきましょう。
3- 引越し費用
遠方に転職する場合に発生します。 地域によって敷金礼金等の相場が違うのであらかじめ調べた上、だいたいの金額を用意しておきましょう。引越し費用も企業が負担してくれるケースはかなり少ないです。

上記で算出した金額に何割か上乗せした額を用意しておくようにしましょう。思いの他、転職活動に手間取って期間が延びてしまった(生活費)とか、もういちど面接をしたいと言われて遠方に出向くことになった(交通費)など、何が起こるかわかりませんから。

応募資格等に出てくるマネジメント経験とはどういうものなのですか?

例えば役職でいうと課長や部長、プロジェクトでいえばプロジェクトリーダー等というように、部下やメンバーまたはプロジェクトの管理を行った経験を示しています。キャリアを積んだ方の場合、部下を管理し指導出来る能力を企業側は求めてきます。企業側は、あなたの経験やマネジメント能力を求めているということになります。

現在の業務の都合上、今内定を頂いても、退職までに3ヶ月程度の期間を必要としてしまいますが、こういった希望は聞いて貰えるのでしょうか?

企業側も出来るだけ早く入社してほしいと考えて募集しているケースが多いのですが、ある程度企業側に配慮してもらうことは可能だと思います。通常ですと内定後1~2ヶ月程度を想定しているケースが一般的です。
それ以上時間が必要な場合には企業側と相談することになります。選考過程では入社日の話が当然出ると思いますので、その際に現在の状況を説明しておく必要があります。
「継続中の業務や残務処理、引き継ぎをしっかりと終えた上で早くとも3ヶ月後になるかと思います」というように、出来るだけ明確に理由を述べて理解を得るようにしましょう。

業務内容等に興味があり応募したいと思う企業があるのですが、募集要項の求める経験やスキル等と自分自身の経験が合致していません。是非チャレンジしてみたいのですがこういった場合、どうすればよいでしょうか?

特殊な技術を必要とする職種の場合は、経験・スキルが必須条件となる場合もありますが、それ以外においては、あくまで目安として定めているケースもあります。募集資格の年齢の上限よりちょっと上であるとしても、また、「経験年数○年」という条件にほんの少し満たなかったからといって、それで応募をあきらめてしまう必要はありません。
年齢が上である分、豊富な経験をアピールすることが出来ると思いますし、経験年数が少なくても、同じくらいの知識や実績があれば、問題は無いはずです。それらをきちんとアピールできるよう準備をした上で書類を作成したり面接に臨むようにしましょう。

転職することで年収が下がってしまうのは避けたいのですが、企業に応募する前に判断する方法はないのでしょうか。

転職の目的として、キャリアアップに伴って給料がアップすることを希望されるのは当然だと思いますが、それを事前に知ろうとするのは、なかなか難しいことだと思います。同じようなお仕事に転職される場合でも給与や賞与に関しては、各企業によって事情が違ってきます。また、事前に、といっても採用担当者は電話などで「あなたの給料はいくらくらい差し上げられます」とは答えてはくれないでしょう。
やはり、面接まで進んで、お仕事の条件などが合致してきたところで、その場で聞いてみるのが良いと思いますが、提示された金額に対して交渉をすることも可能です。
ただ、以前はこれだけ貰っていたので、という金額のみの提示ではなく、これまでこれだけの実績をあげてきて、これからもそれ以上に貢献できると思うので検討して頂きたいというように、自分の実績を織り交ぜて交渉をするように心掛けましょう。

現在の会社を退職をしたいのですが、今後進むべき方向が定まりません。どのような基準で方向性を見定めていけば良いのでしょうか。

まずは、これまでの仕事におけるキャリアを整理してみましょう。仕事を通してどのような経験をしてきたか。その中で得られたスキルは?どんな実績をあげてきたか。こういったこれまでの自分を振り返って、経験やスキルを整理してみましょう。その中から、自分が意義を感じられた事、あまり得意としなかった事、など整理して自分が仕事を通してどうありたいかが見えてくると思います。仕事以外にも、趣味や興味ある事柄に関して、自分がどういう人間かを分析してみましょう。リーダーシップを発揮できるタイプなのか、ひとりでこつこつと調べ物をする方が得意なのか。こういった自分の特性から仕事を分類していくことができると思います。

情報を収集する

応募企業のWebサイトを見る際にチェックするポイントを教えてください。

企業概要(組織体制・株主構成・売上高・経営方針等)の他、提供するサービスや製品、また今後力を入れていこうとしている分野をしっかりと読み取れりましょう。また企業理念や経営者からのメッセージについて掲載されている部分は企業を選ぶ上でのポイントになると思いますので確認しておきましょう。募集要項には掲載されていない会社の方向性・情報を得られるはずです。 今後の展望に共感できるかどうかという点もたいへん重要です。企業が何を重視しているのか、Webサイトからより多くの情報を読み取り、企業研究に活かしてください。

転職を希望する業界の最新動向を知りたい場合、どうすれば良いでしょうか?

転職活動において、業界や職種の情報収集は非常に大切です。現在はインターネットがかなり普及していますので、良い情報も悪い情報も調べれば数多くの情報を得ることができます。それらの情報を分析すれば、業界知識はかなり得られるはずです。また、経済面の情報を多く含んでいる新聞であれば、業界に関する情報も多く取り入れることできます。他にも雑誌でいえば、業界誌等はどのような商品が流通しているのか等、そのトレンドを知ることができます。
それとは別に、業界に詳しい人に話しを聞くという方法もあります。まずは友人・知人の中で業界に属している人がいないかどうかを探してみましょう。親戚や学生時代の部活の先輩などに広げて当たってみるといいかもしれません。実際に業界で働いている人、もしくは働いていた人の話は、メディアを通じて得るものとは違う、生の声を聞くことができて参考になると思います。

年俸制とはどのようなものですか?

「年俸制」は「従業員に支給する賃金の基本となる部分を1年間まとめて提示する」という制度ですが、一般に定着しているのはプロ野球やサッカー等の影響から、「成果に応じた変動型賃金」というイメージでしょうか。実際に企業に導入されているものの場合、「成績の評価や役割によって1年単位で賃金の基本となる部分を決める」制度と理解するのが良いのではないでしょうか。給料の支払いについては年に1回だけ支払われるというわけではありません。支払いの方法として、単純に年俸を12等分して毎月支給される場合や賞与支給を前提として毎月の給料と賞与にわけて支給される場合等があります。

同じ会社の2職種の求人情報で両方に関心がある場合には、同時に応募してしまって構わないのでしょうか?

基本的にそれぞれの職種に応募しても問題はありませんが、「どんな職種でも良いのか?」と思われてしまう可能性はあります。企業側もその仕事に真剣に取り組んで貰える人を求めていますので、応募の段階でこのように思われてしまってはもったいないことです。応募の際、なぜその職種に興味をもったのか、それぞれどんな場面で自分の力を出して貢献できるのかをしっかりアピール出来るようにしておく必要があります。そうすることで、単に「どの職種でも良い」という安直な理由で応募しているのではないということが伝わると思います。

年間を通じて募集しているような企業や職種に応募することが不安なのですが。

常に求人を募集しているというのは必ずしも離職率が高い、ということではありません。そのように決めつけてしまって、気になる求人なのに応募をしないというのは、とてももったいないことです。たとえば、会社がどんどん成長していて各セクションで人員拡大を考えているために、常に募集をしている、ということも大いに有り得ます。
もちろん企業によって募集事情は違うと思いますが、確認せずに決めつけてしまっては機会損失となりますので、ぜひ、応募してみて、どんな背景での募集なのか、そこで自分の力を試すことができるのか、やりがいがあるのかなど、自分自身で確かめてみることをおすすめします。

退職金制度が無い企業が多いと伺いましたが、実際にはどのような状況でしょうか。

退職金制度の導入は、企業ごとに判断し決定するものですので、導入していない企業があるとしてもおかしくはありません。導入していない会社が多いかどうかというのは判断しかねますが、例えば退職時に一括して支給するのではなく、毎月の給与の中に項目を立て少しずつ支給するという方法を採用している企業もあるようです。以前に比べると、制度自体の自由度も高まっていると思われますので、やはり面接等の時に確認してみたほうがいいかもしれません。

創業して間もない会社の求人案件に興味があるのですが、会社の将来性や安定性を判断するにはどのような方法がありますか?

まずはその企業のサイトや関連する情報を少しでも多く見てみる必要があると思います。設立して3年以内の会社の場合、経営陣の理念や能力が今後の会社を左右するのはもちろんですが、独自性の高いサービスを提供しているかといった点も注意して見てみる必要があると思います。競合他社製品との比較等も行えるとより良いでしょう。また、新しい会社というのはまだメンバーの数もそう多くはないはずです。少ない人数で良いサービスを提供しなくてはなりませんので、より密な関係の元での業務となります。あなた自身と合う雰囲気なのかどうかといった点についてもしっかりと考えていく必要があるでしょう。面接等でも売上や利益などがどのようになっているか等、積極的に聞いていく必要があります。

会社規模についてですが、「資本金」が大きいほうが大きいと考えてよいのでしょうか?

「資本金」というのは企業主や出資者(株式会社なら株主)が出資しているお金です。その金額によって確かにある程度の会社の規模ははかれると思いますが、あくまでも目安と思ったほうがいいでしょう。それも同じ業種同士を比較するのであれば、という前提付きです。設備投資が必要な業種などは、資本金は大きくなってきます。

「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを教えて下さい。どう違うのですか?

「完全週休2日制」というのは、毎週必ず休みが2日あるということです。業種によっては土日でないこともあるかと思いますが、いずれにせよ、決まって週に2日はお休みがあるということです。それに対して「週休2日制」というのは、月に最低1週は2 日の休みがある、ということになります。週休2日制の場合は、1週以外は全て週休1 日ということもありえますので、年間休日数などが記載されていればそこから月平均のお休みなどを計算してみたり、担当者に問い合わせをしてみたほうがいいでしょう。

求人サイトや広告等で「職種」や「仕事内容」を確認する上で注意することがあれば教えて下さい。

職種は、同じ名称を使っていても、会社によって仕事内容が異なることがあります。たとえば、「営業職」といっても相手が法人か個人かでやらないといけないことも、求められることも違ってくるでしょう。また、新規の顧客を開拓するのか、決まった顧客をまわるのかで、仕事内容がまったく異なってくる、といった具合です。他の職種においても、同様のことがいえると思います。求人情報が細かく掲載されているものなら、ある程度判断できると思いますが、面接の時などに直接企業にきいてみるといいかもしれません。もしくは、求人広告にお問合せ先がのっていれば事前に問い合わせてみることも必要だと思います。

応募書類を作成し、企業に応募する

履歴書の写真を撮影するコツを教えてください。

履歴書の写真では、清潔さと明るさを伝えることが必要です。清潔さに関しては、髪型や服装に気を配ると良いでしょう。髪をしっかり整え、しわの無いスーツやシャツを着用します。ネクタイが曲がっていることも印象が悪いので、鏡を見て整えた上で撮影に臨みましょう。明るさに関しては、表情の作り方によりますね。姿勢をしっかり正し、あごを少し引くことで、きりっとした印象になります。さらに口元を上げると、表情が柔らかになり、良い印象を与えることができます。
撮影場所は、スピード写真よりも写真館などで撮影された方が、断然良い仕上がりになります。写真の明るさを調整してもらえる上に、話し掛けられながらの撮影となる為、自然な表情で撮影することができるはずです。スピード写真等に比べ、若干割高かもしれませんが未来への投資と考えて積極的に利用することも一つの方法ではないでしょうか。

応募書類の「自己PR」では、どんな観点でアピールポイントを整理したらいいでしょうか?

まずはご自身のキャリアや個性を見つめ直すことから始めてみましょう。あなた自身の強みや弱みを把握することは大変重要なことです。あなたに出来ることは何なのか、企業の中でどのように役立つのか、といったことを整理することで、自分に合った仕事をより具体的にイメージ出来るのではないでしょうか。また、面接時のさまざまな質問に対しても自然な対応が出来るようになるでしょう。
アピールポイントの整理は、まず、次の視点から始めてみましょう。

・キャリア-あなたが経験してきた業界、職種について。扱ってきた商品、案件。これまで培ったキャリアと応募先企業が求める知識・能力との接点を探して入社後の貢献度を説明する材料を揃えましょう。

・あなたの個性-あなたはどんな人物?人付き合いは?仕事の上で最も大切に考えてきたことは?長所・短所は?またそれらが仕事にどう影響するかを整理してみましょう。これについては出来るだけ客観的に考えてみる必要があります。

・アピールできる資格や特技-資格などを取得されている場合には、仕事に直結しないものも含め、自己啓発を怠らない姿勢をアピール出来ますので、資格取得の背景などもまとめておくと良いでしょう。

・仕事以外でのアピールポイント-学生時代からの興味や趣味、オフの活動など、そこから得られた人脈や専門の知識のほか、仕事以外の部分でもあなたの個性や考え方を表現出来る事柄は多くあるはずです。

学歴が合わない求人に応募することは可能でしょうか?

中途採用においては、一部の企業を除き学歴は実務経験と比較してそれほど重視されない傾向にあります。求人情報の応募資格の欄に記載されてる学歴に関しては、一つの目安であり、絶対的な条件ではありません。ですので、学歴の条件に合致しない点が多少あったとしても、企業側の求めているスキルがあると判断できる場合は、心配することなく積極的に応募してみましょう。学歴を気にするあまり必要以上に神経質になり、せっかくの機会を逃してしまうことは非常にもったいないことです。前向きに活動をしていくことも大切です。

取得した資格を履歴書に記載する場合は順番通りに載せるべきでしょうか?

取得資格は、順番に記載することが一般的ですが、必ずそうしなければならないといった決まったルールはありません。数多くの資格を取得されている場合、ただ順番に並べただけでは、アピールしたい資格がわかりずらい状態になってしまうかもしれません。希望する職種に関係のある資格から順番にまとめるのも一つの方法です。書ききれない程多くの資格を取得されている場合には、希望する職種に関係性の少ないものは省いてしまってもいいかもしれません。

1ヶ月で退職した職歴があります。この場合でも履歴書や職務経歴書にその内容を記入しなければならないのでしょうか?2ヶ月以内の職歴なら書かなくてもいいと聞いたことがあるのですが。

職歴は、たとえ短期間であっても全て記載するようにしましょう。記載せずに企業に入社した後で、事実と異なることが発覚したりすると、最悪のケースとして経歴詐称ということで解雇になる可能性もあります。せっかく入社しても、このようなことになってしまっては取り返しがつきません。ですから始めから正確な内容を記載し、理由などを説明して、理解して貰える企業に入社しましょう。「2ヶ月以内」というのは、おそらく社会保険や雇用保険等の手続き上のことだと思われますので、記載しなくてもいいということではありません。勘違いをしないようにしましょう。なお、短期間で退職した場合には、選考において必ず退職理由を聞かれますので、納得出来る前向きな理由を述べられるように準備しておくようにしましょう。企業側に理解してもらえる理由であれば、選考に影響することもないでしょう。

応募書類を郵送する場合の封筒はどんなものを使えばいいのでしょうか?また、宛名などの書き方は?

封筒は、白無地のものがいいでしょう。また、履歴書、職務経歴書が折らずに入るくらいの封筒を使うようにしましょう。小さな封筒に折って履歴書等を入れてしまうと人事担当者が、折り返してきれいにする必要があります。そのような手間をかけないためにも大きな封筒を使ったほうが良いと思います。

宛名を記入する際のポイントは、
・企業の商号は「?」などと省略せず「株式会社」と正式な名称を書く。
・「人事課採用係」など部署名、係名を宛名にする場合は『人事課採用係御中』、「人事課 ○○」のように担当者の名前がわかっている場合は『人事課 ○○様』、「人事課 採用担当」となっている場合には『人事課 採用ご担当者様』とする。
・他の郵便物とまざってもわかりやすいように封筒の表に「中途採用 応募書類在中」と目立つように記入する。

また裏面には、しっかりとご自身の住所・郵便番号・氏名を記載しましょう。

複数の転職経験がありますが、マイナスイメージを与えないためにはどうすればよ いでしょうか?

転職回数が多い場合、企業側が気にする点としては「当社で採用したとしても、これまで同様すぐに辞めてしまうのではないか?」という点です。転職回数が多くなってしまったのにはそれなりの理由があったはずです。いかに前向きな志望動機に繋げて説明が出来るかが重要でしょう。退職理由が「業績悪化」や「自分の家族の介護」等の場合には、その旨をしっかりと記載しておきましょう。

これまでの経験業務に、企業や製品情報に守秘義務のある場合、職務経歴書等に記載しなくてもいいのでしょうか?

守秘義務の範囲にもよりますが、口外は一切行なえない契約が多いと思いますので、そういった業務に関わった場合には選考の場においても、社名やプロジェクト名、製品名等の記載は控えた方が良いでしょう。企業によっては、機密情報を話すことを「契約を守れない人」として、マイナスの要因で捉えるケースが多いと思います。こういった場合、守秘義務を守りつつ企業に効果的にアピールするには、補足説明を加えておくといいでしょう。例えば、「○○に関する○○関連企業の製品」と伏字を使った表記や「某大手通信会社」等、抽象的に表記することで、イメージは膨らむようになります。面接の際でも「前職では取引先名の守秘義務がありましたので、実名を出すのは控えさせていただきますが」と前置きした上で、「ある某大手通信会社の○○に関するシステムを担当していました」等、守秘義務を遵守した上で仕事内容を出来るだけわかりやすく話すると良いと思います。

アルバイトを何年か経験すると「職務経歴あり」になると聞いたことがありますが、アルバイトも職務経歴書に書いても良いのですか?

雇用形態がアルバイトでも企業が職務経験とみなすことはありますが、企業によってその考え方は異なりますので一概には「職務経歴になる」とは断言できません。ただ、雇用形態に関わらず、そのアルバイト経験がその企業での仕事に活かせると企業側に印象付けることが出来るのであれば、それはあなたにとっての大きな強みになります。そういう場合には職務経験であるかどうかにこだわることなく、しっかりとアピールするようにするといいと思います。履歴書や職務経歴書にも、アルバイトと雇用形態を明記した上で、ぜひ盛り込んでおきましょう。せっかくですからプラスに捉えてアピールするべきです。

応募してからかなり時間が経過しているのですが、先方からの連絡がきません。どうすればよいでしょうか?

あなたが直面している状況の理由は定かでありませんが、書類選考での社内連絡に時間がかかっているか、または応募者数が多いため、連絡そのものに手間どっているということもあるでしょう。もしくは、不本意ながら不採用の連絡まで手が回らない、といったケースも想定できます。
こういったことで不安になるようなことがないように、応募の際には予め電話連絡の上、
 ・いつごろ面接の連絡をもらえるのか
 ・連絡はどういった形でもらえるのか(電話なのか、郵送なのか)
 ・万が一不採用の場合にも連絡はもらえるのか
等、聞ける範囲で聞いておくといいでしょう。

インターネットなどからの応募で電話で事前に連絡をすることがない場合であれば、応募書類の送付後、およそ10日~2週間くらい待っても連絡がない場合には、問い合わせをしてみましょう。但し、聞き方には十分注意が必要です。口調や言い回しなどにより、選考中の場合には結果に影響があることも考えられます。
例えば、「○月○日に書類を送らせていただいた○○でございます。まだ何もご連絡を頂けていないようなのですが、結果はいつぐらいまでに頂けるものなのでしょうか?」と、選考終了の予定と、大まかな目安としていつ頃に連絡をいただけるのかを重ねて問い合わせるといいでしょう。もし、募集要項に担当者名があるようであれば、その方を指名して問い合わせをしてみましょう。

過去に応募して不採用になった企業に再度応募することはできますか?

企業によって方針は様々だと思いますが、再応募をしてはいけない、出来ない、ということはありません。でも、事前に再応募が可能かどうかは問い合わた上でチャンレジすると良いでしょう。その際、「前回の不採用」についてしっかりと分析し、なぜ不採用になったのか、ということを振り返る必要はあるでしょう。あわせて以前応募した時以降に得られた知識や経験など、十分にアピールできるように準備したほうがいいですね。何度も応募するあなたの意欲とともに、実力も買って貰えるようにした上で挑戦してみて下さい。

履歴書に「賞罰」の記載スペースがありますが、ここにはどのようなことを書けば良いでしょうか。

一般的に、履歴書の経歴欄に記載する「賞罰」は、社会人になってからの公的な入賞経験等を記載すると良いでしょう。国や都道府県庁等の公共機関から表彰された経験などがあれば記載しておくといいと思います。但し、学生時代の受賞歴を記載してはいけないという訳ではありません。それらを履歴書に書くことで、面接等で強みをアピールしやすいといことであれば、記載しましょう。自分の経験・スキルをアピールする為の書類ですから、自分をアピールするのに大事なことを効果的に書くようにしましょう。
また、業務に直結するような、社内での表彰などについては、履歴書ではなく職務経歴書に項目を立ててまとめるのが効果的です。

職務経歴書や面接での自己PRについて、具体的にどのような部分をアピールすると効果的なのでしょうか。

基本的には自分自身が強みとして持っている部分については何を答えても構わないと思いますが、より具体的に採用担当者にイメージして貰う為には、仕事の中で発揮出来る強みを積極的にアピールする方法が良いでしょう。他よりも優れていると思われる点や、自分自身が業務に取り組む姿勢等、出来るだけ具体的に分析してまとめておけると良いと思います。いずれにせよ、他の人に伝えて納得して貰えるかどうかという点が重要となります。また面接等で直接伝える場合には、なぜそう思ったのかという具体的なエピソード等も添えて話が出来るとスムーズに強みを相手に理解して貰えると思います。

内定を辞退した場合、法的に何か責任を負わされたりするようなことはありますか?

まずは、相手企業に対して、誠意を持って辞退の意思を伝えるようにして下さい。辞退するに至るまでの経過等にもよりますが、余程のことがなければ基本的に内定を辞退することは可能です。ただ、入社日が迫っていたり、また相手企業に対して失礼な態度を取ることによって相手が感情的になる等して、再度求人を行うための広告費用や損害賠償などを請求してくるようなこともあるかもしれません。そうなった場合には、すぐに要求に応じる必要はありませんが、こじれないよう弁護士等の専門家に相談するようにしましょう。

面接を経て内定を獲得する

面接当日の持ち物はどのようなものがありますか?

面接時の基本的な持ち物は以下の通りです。

1) 履歴書・応募書類
2) 筆記具(鉛筆・消しゴム・ボールペン)、ノートもしくは手帳
3) 面接会場の地図・連絡先
4) 印鑑(交通費が支給される場合には領収書に捺印が必要)
8) 携帯電話(不測の電車の遅れなど連絡手段として。面接会場では言うまでもなく電源は切りましょう)
9) 女性の場合、ストッキングの替えも持っておくといいでしょう。

持ち物をきちんとチェックした上で、遅刻などを避けるため、面接会場までの交通手段、所要時間も事前にしっかりと確認しておきましょう。

面接で「退職理由」を聞かれるのはどうしてですか?また、どういう点に注意をしたらいいのでしょうか?

企業が退職理由を質問するのは、そこに求職者を知るためのヒントがあるからです。企業側の立場に立ってみて考えた場合、もし採用してもすぐに辞められてしまっては、採用活動に費やした費用や手間が無駄になってしまうことはなんとしても避けたいはずです。ですから「うちの会社に入ってもらっても同じような理由で辞めてしまうようなことはないか」という点を確認しているわけです。
また他に、仕事をしていく中で生まれるネガティブな状況、例えば不平不満への対応力がどの程度あるかという点も見ています。会社に対する不平不満が理由の退職であっても、それに対して自分なりにどう努力・対応してきたかを知る事により、応募者の問題への対応力や仕事への取り組み姿勢がわかります。
退職理由を話す場合には、現状への不満を伝えるのではなく、その事を経て今の自分がいかに前向きな今後を考えているか、という点を伝えるようにしましょう。 退職から応募までには、「退職の原因」があって「自己分析」を行った結果としてこんな仕事がしたいという「志望動機」になったはずです。事前にしっかりと考えを整理し、面接に臨むようにしましょう。

採用面接における言葉遣いについて注意する点を教えてください。

丁寧な敬語を使うというのは基本中の基本です。語尾を伸ばすような話し方や友達感覚の対応は、採用担当者に悪い印象を与え、社会人として失格、と判断されてしまいます。例え担当者が同年代の場合であっても言葉遣いには十分に注意が必要です。また、相手を立てる尊敬語をつい自分に対して使ってしまったり、逆にへりくだるべき謙譲語を面接官への返答に用いたりしないよう注意しましょう。

面接場所には早く着けば着くほど良いのでしょうか?

早すぎても相手企業の迷惑になってしまうことを忘れないで下さい。5分前位に受付に到着するのが一番ベストです。事前に路線図や地図で面接場所までの所要時間、道順をチェックしておくようにしましょう。早く着きすぎてしまった場合には、自己PRや志望動機を再確認する時間としてカフェ等を利用するといいでしょう。

応募する職種についての経験がなく、「未経験歓迎」の求人の応募したいのですが、面接でどのようにアピールしたらいいでしょうか?

「未経験者歓迎」とあった場合でもその歓迎の仕方は企業により様々です。「未経験者のやる気や向上心に期待」と考える企業もあれば、「未経験者歓迎とはいうものの、出来れば経験者の方が良い」といった場合もあるのが実情です。社会人としてのマナーや経験は当然必須となりますし、新しい職種への意欲があまり感じられないとなった場合には、採用されるのは難しいでしょう。面接では、これまでの仕事への取り組み方や、応募する業界の仕事に対して研究してきたこと、関連資格を取得しようとしている等のアピールが有効だと思います。

面接時に、企業側に提出した職務経歴書のコピーや、企業に聞きたいことなどをメモした手帳を見ながら受け答えをしても良いものでしょうか?

職務経歴書は「ご自身のこと」をまとめた書類ですから、そのコピーを見ながら面接に参加することはなるべく避けた方がいいでしょう。当然何も見なくとも内容を把握しているものと企業側は認識していますので、資料を見ながらの回答となると、あまり良い印象を持たれません。質問内容をメモした手帳なども同様に、事前に整理し頭に入れておきましょう。面接時には、たとえ言葉が上手く出なくとも、相手の顔を見ながら一生懸命回答する方が、採用担当者の印象も良いはずです。完璧な回答を行なうよりも、あなたの想いを精一杯伝えられれば十分ですから、そういう意識で面接に臨めるように心構えをしっかりしておく必要があります。尚、あなたの質問に対する回答を、メモすることは問題ありません。その時にも、「手帳に書き留めさせていただいてもよろしいですか?」と、一言断ってからメモをするようにするとより印象も良いかもしれませんね。

未経験分野への転職を行う際、以前の職種を希望しない理由を聞かれた時はどう答えたら良いでしょうか?

面接担当者としては、以前の職種に未練を感じていないか、本当に今回の募集職種に従事する意志があるのか、という辺りを知りたいというk持ちから質問をしています。ここでは、以前の職種について向いていない理由を述べることよりも、これから携わる職種について、希望した理由や、これまでの経験をいかに活かすことができるかをアピールするようにしましょう。例えば、「前職も魅力的な仕事でしたが、今回応募した職種において、自分の○○といった経験やスキルをより活かせると思ったからです。」等、前向きな理由を伝えることで、仕事への熱意を示すことが出来るはずです。自分の思っていることを発言できる場は少ないですので、ひとつひとつの受け答えを無駄にしないよう、しっかり準備して面接に臨むようにしましょう。

最終面接後、「再度面接をしたい」との連絡があったのですが、このようなことはあるのでしょうか?

一概に判断はできませんが、選考状況に応じて予定していたよりも多く面接が行われることは稀にあります。再度面接に呼ばれるということは、良い方向で話しが進んでいるから、と前向きに考えましょう。もちろん、最終的に内定を出す決断ができずに、再度会いたいと思われた、ということもありますし、内定を前提として、条件等の調整を行なうために再度面接を、ということかもしれません。いずれにしても、あなたに関心があるからこそ、機会を設けたいということですので、チャンスと考え、ぜひあなたのことをきちんと伝えきれるよう、しっかり準備をして出向くようにしましょう。

一次面接で質問した内容を理解しきれなかった部分がありました。二次面接以降で再度質問しても構いませんか?

面接の際の企業への質問では、疑問・不安に思っていることをしっかり確認することが大切です。ただ、一度聞いて回答を得られていることを何度も聞くのは、話しをきちんと聞いていないのでは、と疑がわれてしまいかねません。とはいえ、不明点が残ったりしているのであれば、その旨を柔らかく伝えたりするようにすれば良いでしょう。
例えば、「先日の面接にて○○という質問をさせて頂き、△△とお答え頂いたのですが、じっくり考えてみて、□□の所が少し分からなくなってしまいました。この点をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか?」という聞き方であれば、自分自身で整理をしたということが伝わりますし、それほど悪い印象を与えることもないと思います。失礼の無い範囲でしっかり確認して下さい。

面接官から名刺を渡された場合、こちらからも名刺を渡すべきですか?

まれに面接官が応募者に名刺を渡すケースがあるようですが、あなたもそれに合わせて名刺を渡す必要はありません。面接官は企業の一員として名刺を差し出していますが、面接におけるあなたの立場はあくまで個人であり、現職の企業の社員として出席している訳ではありません。そのように考えると、特に名刺を渡す必要がないこともわかると思います。
また、面接を受ける人の中には、すでに前職を退職していて、名刺を持っていない状態にある人もいます。また「ビジネスマナーのチェック」の為にわざわざ名刺を差し出すといったこともないでしょう。
スキルや今後の意欲、話し方や挨拶の仕方等、ビジネスの基本と言える部分を一番チェックされていますから、その部分についてしっかりと対策をしておきましょう。

複数の会社に応募しています。「当社以外にどこの会社に応募していますか?」等という質問をされたらどう答えればいいのでしょうか?

普通に転職活動をしていれば、他企業にも応募する事があることは面接担当者も十分わかっているでしょう。掛け持ちで応募することは必ずしもマイナスになるわけではありません。
また、同時に応募している企業を知ることで、担当者はあなたの転職に対する志向性を知るという意図もあります。面接担当者は正直な答えを求めていると考えてください。直接社名を言う必要はありませんが、ある程度企業像をイメージ出来るような答え方が一番好ましいかもしれません。
もちろん「第一志望の御社に入社したい」という意思表示は忘れないようにしましょう。

面接の際、志望動機をうまくまとめられません。どのように整理すれば良いでしょうか?

志望動機は採用企業に入社の意欲を伝えることが主旨となりますが、よりあなた自身をアピールするチャンスでもあります。自分の強みや弱みをきちんと整理して、これから仕事でどう活かしたいかを自分の言葉で表現するように心掛けると良いでしょう。
なぜこの業界のこの会社を選んだのか?なぜこのポジションを選んだのか?という点については事前に明確にしておき、その上で自分自身の強みをどう生かせるのか、弱みをどう補えるのかといったところまで伝えることがベストでしょう。

面接の際、仕事と直接関係のない趣味などのプライベートな質問をされた場合、どう答えれば良いのでしょうか?

面接での質問は、基本的にあなたという人を知る為に行われているものです。全く仕事に関係のない質問のように思えても、実は仕事をしていく上での適性を見極めようとしているのかもしれません。例えば「休日は何をしていますか?」という質問では、日頃の生活からその人のイメージを掴んだり、自己管理能力を見るためのものかもしれませんし、「趣味は?」という質問では、あなたが物事にどう向き合っているのかを掴もうとしているのではないでしょうか。ですから、プライベートな質問に対しては、仕事に関係がない等とネガティブに捉えず、自分のアピールタイムと考え積極的にあなた自身を表現してみましょう。

人間関係が原因で前職の会社を退職しました。面接で退職理由を聞かれた場合、注意するポイントを教えてください。

退職理由の質問に対し、周囲の環境や人間関係等を理由に退職をした旨を説明した場合にはやはり担当者の印象はよくないでしょう。人間関係を退職の理由として述べることは極力避けるべきですが、止むを得ない場合には一方的に他人を非難することのないよう注意が必要です。上司や同僚との関係が悪化してしまった場合に「関係改善の為にどのように考え、どのように実行したか」といった内容や「それを経ての現在の考え」を客観的な視点で、トラブルの中から自身が何を学んだかという内容で話せるようにしておいた方が良いでしょう。人間関係や職場の環境をきっかけに退職する方は決して少なくないかもしれません。重要なことは、それをきっかけにどう自分を前向きに成長させることが出来るかが大事だと思います。自身の今後のビジョンや夢をどのように実現させる為の転職なのかという観点から退職理由を説明してみてはいかがでしょうか。

面接に伺う時の身だしなみについて教えてください。

採用面接における第一印象は非常に重要であると認識をして下さい。ここ数年服装も髪型も、比較的自由な企業が多くなってきましたが、面接の時は礼儀正しい装いを心掛けましょう。シャツにアイロンをかける、靴を磨く、爪を切るなど、事前準備は万全を期して下さい。マニュアル通りのスタイルである事よりも、大事なのは「清潔感」をアピールすること、それと担当者に「不快感」を与えないことです。この人と一緒に働きたい、と思って貰えるよう心掛けて下さい。

円満に退職、そして・・・

同業他社へ転職が決定したのですが、現在の会社に言いにくいのですが。

新しい会社に気持ちよく入社するためにも退職時のトラブルは避けたいものです。
同業界だけに悪い噂が流れたり、勤務先企業に問合せがある可能性もありますし、退職時のトラブルは良い印象を与えるものではありません。
今後のことも考えて、出来る限り正直に伝えるようにしましょう。基本的に、同業への転職を禁ずる競業忌避契約を結んでいる場合等は別ですが、しっかりと誠意を持って伝えることでなんとか理解を得られるように努力しましょう。また同僚や先輩等、同業界に転職した人が近くにいる場合には、どのように会社に伝えたかを聞いてみるのも良いかもしれません。

現在働いている会社に退職を申し出てからどのくらいで退職できますか?

退職日までの期間は、企業やあなたの現状によっても異なってきます。一般的には、1~2ヶ月程度の期間で退職されている方が多いようですが、勤務されている企業の就業規則などに退職の申し入れの期間が定められていると思いますので確認してみましょう。「1ヶ月前に申し出ること」とあれば、最短でも申し出てから1ヶ月後でなければ退職出来ないということになります。また規則上は退職出来る状況でも、現在の担当業務を途中で投げ出す形での退職は避けた方が良いでしょう。

希望している転職先企業から内定をもらったのですが、現在、別の企業へ出向中で、まだ契約期間が残っています。このような場合でも退職は可能でしょうか?

基本的には退職は可能です。たとえ出向していても、雇用契約を結んでいる出向元の企業との契約となるはずですので、出向元の企業の就業規則に則った退職の申し入れであれば、出向の契約期間に関わらず退職が可能となります。
但し、出向に関する契約が、企業間ではなく、あなた自身と出向先の企業とで結ばれている場合は、少し状況が変わってきます。契約期間の途中で退職となると、契約を守っていないという状況になる可能性もありますので、注意が必要です。業務に大きな影響がある場合には、退職が難しいこともあり得ると思われますので、まずはご自身の契約内容を確認してみる必要があるでしょう。また、契約の内容に関わらず、まずは出向元の企業の上司の方と相談することが望ましいと思います。相談次第では契約途中であっても、あなたの気持ちを尊重して頂けるかもしれません。

職場に退職の申し入れを行う際、「転職」の為に退職というと反感を持たれそうなので、出来れば違う理由で円満に退職したいのですが。

転職ということを理由にしたくないようですが、嘘の理由を伝えることはお薦めできません。事実と異なることを伝えれば、どこで洩れるか分かりませんし、もしそのことが発覚した時には、あなた自身が一番気まずい思いをするはずです。また、気持ちの上でも、嘘をついたことがいつまでも離れず、居心地が悪くなるのではないでしょうか。 気持ち良く退職し、晴れやかに次の会社へ入社するためにも、出来るだけ事実に沿ったことをきちんと伝えるようにしましょう。その際には、お世話になったという感謝の気持ちも併せて伝えれば良いと思いますよ。あなたの前向きな気持ちでの退職であることが分かれば、今の会社の方も応援してくれるはずです。

退職直前に有給休暇を全て消化してしまいたいのですが。

有給休暇は利用の目的や申請時期の制限がありませんので、退職前に全て消化しても全く問題ありません。しかし考えなければならないこととして、業務の引継ぎが有ります。退職をすることで、これまで在籍していた会社の他の同僚等には少なからず迷惑を掛けることになると思いますので、事前に上司や同僚をしっかりと相談をした上で、業務に支障がないよう気を付ける必要があります。計画的に引き継ぎや残務整理を行った上で、有給消化を行いましょう。

転職活動が順調に進んでいます。在職中の会社に退職の意向を伝えたいのですが、どのようなタイミングが良いのでしょうか。

今勤めている会社に退職を申し出るタイミングは、現在転職活動中の企業から内定を受け、あなたがその内定を受託した後すぐにというのが一番だと思います。また、就業規則などで退職届・退職願を出す期限が定められている場合がほとんどだと思います。最低でも申し出から20日後とか、1ヶ月後でないと退職できないと定められているはずです。とはいえ、現在の業務の引継ぎなどを含めた退職の手続きに時間がかかるようであれば、次の企業への入社日に影響を及ぼす可能性もありますので、業務量によっては、早めに現職に退職の意思を伝え、後任を探してもらって引継ぎをするなどしたほうがいいかもしれません。ご自分の抱えている業務量や会社の就業規則などを確認した上で、あなたにとってのベストなタイミングを考えてみてください。

退職時に、会社から受け取っておかなければならないものは何ですか?

退職時に会社から受け取るものは以下の物になります。 ・雇用保険被保険者証 ・年金手帳 ・源泉徴収票これらは全て次の会社に提出しなければなりません。源泉徴収票に関しては、最後の給料が支払われた後に発行されるものですので、退職後に郵送されてきます。転職によってお住まいが変わる場合は、新しい住所を連絡する必要があります。それ以外のものについては、基本的に退職日までに受け取っておけば問題ありません。また退職後すぐに就職をしない場合には、ハローワークで失業給付を受ける際に必要となる「離職票」も受け取る必要がありますが、次の就職先が決まっている場合は必要ありません。

転職する時に必要な保険関連の手続きを教えてください。

以下の3つの手続きが必要になります。

■健康保険
社会保険加入者は退職日当日に退職する会社の総務担当部署に健康保険証を返還する事になります。また、国民健康保険加入者で転職先の社会保険に入る方は、管轄の役所にて国民健康保険の脱退の手続が必要になります。

■年金
退職すると、これまで勤めていた会社から「年金手帳」が返却されます。これを新しい会社に提出し、厚生年金に加入してもらうわけです。もし国民年金に加入していた場合は、厚生年金保険に加入すると種別の書き換えは自動的に行ってくれますので、何も手続きは必要ありません。

■雇用保険
雇用保険の加入にあたっては、「雇用保険被保険者証」が必要となります。これは退職する時に企業から返却されてきます。新しい会社から提出を求められたら渡すようにします。すぐに転職をしない(ができない)場合には、雇用保険の基本手当(失業給付)を受給することができますが、この場合も必要になってきますので、紛失などしないようにしましょう。また一定の要件を満たせば「再就職手当又は就業手当又は常用就職支援手当」が支給されることもあります。詳しくは管轄のハローワークに問い合わせてみてください。 。

転職活動が順調に進み、数社から内定を頂いています。失礼のない内定辞退の方法を教えて下さい。

中途採用の場合、企業側も予め内定辞退を想定して余剰人員を採用することはありません。内定辞退は企業にとっても大きなダメージになりますので、辞退すると決めた場合には速やかに企業側へ連絡をする必要があります。一度は入社したいという意思表示をした企業に辞退の連絡をするわけですから、失礼にならないお詫びというのは難しいと思います。しかし、ここは社会人の礼儀として、内定を頂いたことへの感謝と、辞退することへの謝罪をしっかりと電話等で述べる必要があります。当然理由を聞かれるかもしれませんが、これについては正直に第一希望の企業からも内定を頂き、そちらに入社したいと考えている旨を伝えて構いません。辞退する企業への連絡が早ければ早いほど、企業側も新たに募集をかけることも出来ますし、状況次第では選考中の別の応募者に内定を出すことも可能ですので、曖昧な状態で連絡を先送りすることは避けるべきです。

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